お知らせ


2018年9月28日金曜日

上越教育大学社会科教育学会 第33回研究大会 【シンポジウム】



『社会科教科内容構成学の探求』の意味と今後の教員養成



上越教育大学大学院(修士課程)社会系教育実践コースでは,教員養成カリキュラムの1科目として「教科内容構成 「社会」」(学部)・「教科内容構成特論「社会」」(大学院修士課程)を開設しています。同時に,同科目の基盤となる教科専門と教科教育を架橋する新たな学問領域「社会科教科内容構成学」を,科研費(基盤研究(B))をもとにコース全所属教員で共同研究し,松田慎也監修『社会科教科内容構成学の探求』(風間書房,20183月)として公刊しました。

今回のシンポジウムは『社会科教科内容構成学の探求』を,現場教員,研究者,院生といった多様な視座から論評するとともに,この新たな学問領域「社会科教科内容構成学」を通して今後の教員養成の在り方を検討することを目的とします。パネリスト及びコメンテーターは,本コース修了生・会員の方々です。





第一部【パネルディスカッション】

『社会科教科内容構成学の探求』への各専門的見地からの提言

パネリスト

冨永 浩文氏(糸魚川市立木浦小学校 校長)
任田 富美氏(石川県教育委員会 課長補佐)
仙田 健一氏(南魚沼市立八海中学校 教諭)
松村 謙一氏(三重大学教育学部附属中学校 教諭)



第二部【コメント・総合討論】

コメント・社会科教科内容構成学と教員養成
コメンテーター
梅野 正信氏(上越教育大学 理事・副学長)
小栗 英樹氏(国立教育政策研究所教育課程調査官・文部科学省教科調査官)

シンポジウム企画にあたって                  
 
 本シンポジウムでは,『社会科教科内容構成学の探求』に関して専門的見地を持つパネリストによる書評を受けながら,学校における授業と教員養成機関における研究の橋渡しがいかに行われるべきなのか,どのような教員養成過程と研究過程との橋渡しが行われることが望まれるのかについて議論したい。名プレーヤーイコール名指導者であることは必ずしも成り立たない。名指導者に必要な資質とは何だろうか。その要点は,専門性を持ちつつもその専門性を生かした指導力の発揮が可能か否かではないだろうか。教員養成課程では優れた教員の育成が望まれている。つまり,名指導者の育成である。では,名指導者に必要な専門的見地と卓越した指導力をいかにして結び付けるのか。学校現場で指導に苦手意識を持たれることが多い社会科だが,その専門性のすそ野は極めて広い。しかし,このすそ野のどこに授業に生かせる宝があるかを把握している教師は強い。そして,このことはどの教科にも言えることだろう。専門研究のすそ野は広い。その宝の位置を知る教師は強い。
 教員養成系大学の在り方が問われるだけでなく,学校現場の在り方も問われる昨今。専門性と指導力の発展的融合,効果的架橋とはどのような姿なのか。参加者各位の積極的な議論をもって「教育の未来を考える場」としていきたい。




日時:2018107日(日)15001700
会場:上越教育大学学校教育実践研究センター セミナー室1
    オーガナイザー・司会 上越教育大学 教授       志村 喬
               上越教育大学大学院修士課程   山内清央

①開会・趣旨説明(パネリスト・コメンテーター紹介)
                               志村 喬

②パネリストによる書評(40分)
パネリスト        
             糸魚川市立木浦小学校校長      冨永浩文
             石川県教育委員会課長補佐      任田富美
             南魚沼市立八海中学校教諭      仙田健一
             三重大学教育学部附属中学校教諭   松村謙一
 ③休憩(10分)
 ④コメント(10分)
コメンテーター      
             上越教育大学理事・副学長      梅野正信
            国立教育政策研究所教育課程調査官
             文部科学省教科調査官        小栗英樹
 ⑤総合討論(50分)

⑥まとめ・閉会